グローリーケータリング
Glory Catering
創業58年!注目のエリア、カトンで長年地元の人々から愛され続けているニョニャ料理店。リーズナブルな価格で本格ニョニャ料理が堪能できます☆
こんにちは、シンガポールナビです。多民族国家のシンガポールは世界各国の料理が楽しめて、それが観光の醍醐味であったりもします。東南アジア各国の料理でも欧米の料理でも本格的なものを出すレストランはいくらでもあります。でも、シンガポールに来るのが初めての方やシンガポールの文化にどっぷり浸かってみたいという方はやはり伝統料理やシンガポールにしかないローカルの料理を試してみたいと思うのではないでしょうか?
今回ご紹介するお店は、本格ニョニャ料理をリーズナブルに頂ける「Glory Catering」です。ニョニャ料理とは中国系移民とマレー人との混血の子孫たちが代々受け継いできた、マレー料理と中華料理がミックスされた料理のことで、シンガポールとマレーシア独自の食文化のことを指します。それでは、早速どんなお店なのか詳しく説明して参ります!
立ち寄りやすいロケーション!
Glory Cateringは、ここ最近観光客から注目を浴びているカトンエリアの中心にあり、カトンのランドマーク的存在である「Katong I12」の斜め前に店を構えています。有名なショップハウス群からも近いので、ランチや休憩にも最適です。
Katong I12は高級感のあるショッピングセンターで、気の利いたショップやレストラン、地下にはスーパーも入っています。
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カトン地区のハイライト、ショップハウス群からも徒歩5分程。
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Glory Cateringの歴史
Glory Cateringは1955年にマダム・チーとお母様がニョニャ伝統菓子のクエを売るストールを開いたのが始まりで、1958年頃に現在とは別の場所でレストランを始めました。
研究熱心であったマダム・チーは本格的にニョニャ料理を学び、伝統的なレシピをより食べやすく、より洗練されたものに改良し、レストランで販売される食事やお菓子、全てのレシピを考案されたのだとか。特におばあ様の代から受け継がれたパイナップルタルトはとても有名で、中国人正月の時期には有名デパートやスーパーなどで広く販売もされています。
その後、レストランを40年前に今の場所に移し、現在に至るのだそうです。さすが歴史のある有名店なだけあって、店内には新聞やガイドブックに載った記事も貼ってありました。
店内
入口には伝統的菓子のクエ(Kueh)がたくさん陳列されており、そのすぐ後ろではポピアとパイティーをその場で作ってくれるブースがあります。いろいろな飲み物も置いてあるので、店内でちょっと休憩しながら頂くこともできます。
店内に入るとすぐ右手のショーケースにはニョニャ料理がずらーっと並んでおり、食べたいものを指さしで注文ができます。お持ち帰りもできるので、ホテルに持ち帰ってゆっくり食べたり、レストランの近くにあるイーストコーストパークに持って行ってピクニックをしてみるのもいいかも知れませんね☆
また、左手にはGloryブランドの調味料やお菓子が所狭しと陳列されています。人気のパイナップルタルトやカヤジャムはお土産に最適です!
その奥がホールスペースとなっており、シンプルでそこまで広くはないものの、お一人様でも気兼ねなく食事ができる雰囲気です。
おススメのメニュー
アッサムフィッシュ(Assam Fish)アッサムとはタマリンドのことで酸味のあるマメ科の植物です。これと数種のスパイスを使ったスープで煮こまれた白身魚は、程よい酸味と辛さが食欲を刺激して、常夏のシンガポールの暑さを乗り切るのにもってこいです☆酸味と辛味という組み合わせは日本料理にはない味ですが、見た目ほど辛くなく、また白米とよく合うのでどんどんお箸が進んじゃいました^^
レンダンチキン(Rendang Chicken)レモングラス、にんにく、ココナッツミルクなどが入ったカレーのような料理で、レンダンビーフも含めて、日本人に人気のあるメニューです。辛さよりも甘さやスパイスのうまみ、特にショウガの風味が特徴的です。これは、普通のショウガ以外にブルージンジャーという東南アジア独特のスパイスが使われているためで、ブルージンジャーは普通のショウガよりも強い味を持っているのだとか。
また、一般のレンダンチキンはかなり脂っこいのですが、ここのは油控えめでとても食べやすく、よりスパイスの味を楽しむことができます。鶏肉もジューシーでとても柔らかいです!
ポピア(Popiah)
ニョニャ料理の中でもポピュラーなメニューの一つで、その中でも一番ヘルシーなのがこのポピア。エビ、もやし、赤カブの甘辛煮など10種類の材料で作られており、他店よりもかなり大ぶりのサイズです。外皮は小麦粉以外に卵を使っていて、伝統的ニョニャスタイルを踏襲しています。
また、ポピアに欠かせない赤カブの甘辛煮は甘くてあっさりしていて、どこか日本の煮物の味を彷彿とさせます。通常、赤カブと人参だけで作るのですが、食感をよくするためにタケノコも入れているのだとか。普通のポピアよりも手間がかかっているので、より繊細な味を楽しめます。
おやつに食べるのもいいですし、結構ボリュームがあるので朝食として頂いてもいいですよ!辛いものが苦手な方は「No Chili」と言えばチリソース抜きで作ってもらえます。
パイティー(Pie Tee)パイティーはニョニャ料理の前菜メニューで、米粉を揚げて作った器が山高帽に似ていることからトップハット(Top Hats)とも呼ばれます。ポピアにも使われる赤カブの甘辛煮がたっぷり入っています。テイクアウトもできますが、器の食感を存分に味わうならお店で出来立てを頂くのがベストです!
ニョニャラクサ(Nyonya Laksa)
カトンはラクサで有名な街で、近くには有名な専門店があるのですが、ここのラクサもまた絶品です!カトンラクサと言えばとても短く切られた麺が印象的ですが、ここでは長い麺を使用しています。スープは見た目よりあっさりしていて、ココナッツミルクの甘みと旨みが口に広がります。添えられたチリペーストを溶かすとよりスパイシーにもできますよ。
ニョニャ・クエ(Nyonya Kueh)カラフルで種類豊富なニョニャ・クエはこのお店の名物です。お菓子のとても鮮やかな色は花など自然のものから付けられているんですって!右側のクエは黄色の部分が卵とココナッツでできたカヤというジャムでできていて、下は黒米です。卵のやさしい甘みと黒米のプチプチとした食感がとてもいいです。左側のクエは緑の部分がカヤとパンダンという葉から作られていて、下はもち米です。アクセントに花から抽出したブルーで着色されていますが、これには特に香りはなく、パンダンの香りを邪魔することなく楽しむことができました。お菓子を目と舌で楽しむという点は少し和菓子にも通じるものがあると思いました!
お土産に最適☆グローリーブランドのお菓子や食材
グローリーケータリング自慢のパイナップルタルトを始め、お土産に人気のカヤジャムなど数々のお菓子や食材も販売しています。値段も手頃なので、お菓子なんかは会社など、大人数に配るお土産に丁度いいのではないでしょうか。
また、各種スパイスやソースも取り揃えてあるので、日本に買って帰って自宅でニョニャ料理を作ってみるのも面白いかもしれませんね☆
いかがでしたか?本格ニョニャ料理をリーズナブルに楽しめて、お土産までゲットできてしまうグローリーケータリングは、時間の限られた観光客の方にはピッタリのレストランだと思いました。しかも、観光客相手のお店でなく、地元の人達が普段食事をしたり、テイクアウトしたりするお店なので、シンガポールの情緒も十分に味わうことができますよ!カトン観光にお越しの際は是非訪れてみてください。以上、シンガポールナビがお伝えしました☆