シンガポールを代表するコロニアルホテルで、優雅なハイティーを。宝石のようなケーキだけでなく、極上のサンドイッチ類でも有名!
こんにちは、シンガポールナビです。英国の統治下にあったシンガポールでは、今でも英国式のアフタヌーン・ティーやハイティーを味わえる場所がたくさんあり、観光の目玉になっています。今日はそんな素敵な時間を楽しめる、グッドウッド・パーク・ホテルのカフェ「レスプレッソ」のハイティーを紹介します。ここのハイティーは、ローカルにも在住日本人にも、非常に人気が高いんですヨ! メニュー、接客、雰囲気、どれを取っても満足できること請け合いです。
アフタヌーンティーとハイティー
「ガイドブックには同じお店のティータイムのことを、『アフタヌーンティー』と書いてあったり『ハイティー』と書いてあったりするけど、どう違うの?」という声をよく聞きます。この違いと、シンガポールにおける両者の定義を、先にちょっとご説明しますね。
アフタヌーンティー
まずアフタヌーンティーは、英国の上流階級で19世紀半ばに始められた習慣で、夕方から楽しむ「お茶会」を意味していました。貴族階級の人々が、紅茶とともにサンドイッチ、ケーキ、スコーンなどの焼き菓子を食べ、ゆっくりとおしゃべりを楽しんだそうです。普通は三段式トレイに、これらのお菓子やケーキが載せられて出てきます。シンガポールでも、三段式トレイでお茶菓子が出てくるものをアフタヌーンティーと呼ぶことが多いです。
ハイティー
一方ハイティーは、19世紀後半から労働者階級で始まった習慣です。労働者たちが帰宅した直後に、空腹を満たすため、ダイニングキッチンで「軽い夕食」として、たっぷりの紅茶とパン、ベーコン&目玉焼きなどを摂ったことに由来します。背の高いダイニングチェアに座って食べたために「ハイティー」と呼ばれるようになったのだとか。シンガポールのハイティーは、もともとの意味とはちょっと違って、ビュッフェ形式で食べ物が出されるティータイムのことを指します。テーブルに並ぶのはケーキやサンドイッチ類の他に、お店によっては点心、カレー、麻婆豆腐など、なんでもあり! その種類の豊富さに目を見張ります。
ビュッフェ形式でケーキが並ぶ、レスプレッソのハイティー
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愛らしい形のケーキはどれも食べたくなります。
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しかしこの二つの違いは、実はあまり厳密ではありません。「レスプレッソ」のティータイムは、お店側の呼称は「アフタヌーンティー」となっていますが、実際のスタイルはビュッフェ形式でケーキやサンドイッチが提供される、シンガポール式の「ハイティー」に近いものです。他のカフェやティーラウンジでは、三段トレイとビュッフェ形式の両方を取り入れているところもあります。要はポットにたっぷり入った紅茶と、手の込んだケーキやサンドイッチや料理とともに、ゆっくりお茶の時間を楽しむのが、シンガポール式のアフタヌーンティーでありハイティーであると言えるでしょう。
ピアノの生演奏を聴きながら優雅なお茶を
今日ご紹介する「レスプレッソ」は、とんがり屋根の美しい外観で有名な、グッドウッド・パーク・ホテルの1階にあります。シンガポールを代表するコロニアル建築は、1900年にドイツ人の社交クラブ「チュートニア・クラブ」として建造されたもの。レスプレッソは中庭のプールに面しており、陽光の差し込む開放的なカフェです。ビュッフェ形式のハイティーは、月曜日から木曜日の午後2時から5時半、金曜日から日曜日と祝日の昼12時から午後2時半と、午後3時から午後5時半の間に提供されます。ローカル、外国人を問わずとても人気があるので、事前に予約しておく方が無難。カフェの目の前のロビーではピアノの生演奏が披露され、優雅なお茶の時間を楽しめます。
ブーゲンビリアの咲くプールに面した広々とした空間
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ピアノの生演奏を聴きながらハイティーを楽しめます。
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二種類の紅茶を選べます
カフェのテーブルに案内された後は、すぐにウェイターかウェイトレスが紅茶の注文を取りにきてくれます。ダージリンやアールグレーなどの基本的なラインから、各種フレーバーティーやハーブティーまで、種類が豊富。ひとり一つずつのポットに、注文したお茶を入れてきてくれます。このカフェのハイティーでは、ひとり二種類まで紅茶を頼めるのがポイント。最初のお茶を飲み終わったら、ウェイターかウェイトレスを呼んで、新しい紅茶を注文しましょう。
白地に小花模様のティーセットで紅茶が出てきます。
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ひとり二種類まで紅茶を注文できるのが嬉しい!
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充実のサンドイッチ類
レスプレッソのハイティーの目玉は、なんといってもサンドイッチ類。キャビアやサーモン、フォアグラやトリュフ等の高級食材を使ったサンドイッチやカナッペが、絶妙なおいしさなのです。盛りつけもひとつひとつ美しく、味覚と視覚を同時に楽しませてくれます。これらのメニューは日替わりのため、ローカルや在住外国人にはリピーターが続出するほど。サンドイッチ類は種類が豊富で、十分に食事の代わりになります。なるべくお腹を空かせて訪れて、ひとつでも多くの種類を味わってみて!
高級食材を使ったサンドイッチやカナッペが勢ぞろい
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味も見た目も素敵なサンドイッチとカナッペ類
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ひとくちサイズが嬉しい! バラエティに富んだケーキ類
サンドイッチ類と同様に、レスプレッソのハイティーはケーキ類も充実しています。しっとりしたラズベリーケーキ、さっくりした食感がたまらないフルーツタルト、さわやかなムースなど、次から次に手が伸びてしまいます。これらのケーキ類は5cm角くらいのひとくちサイズのものが多く、何種類でも気軽に食べられるところが高ポイント。いろいろな種類のケーキをめいっぱい食べたい女性にとっては、特にうってつけといえるでしょう。クレームブリュレやスコーン、プディングなども充実しています。
ひとくちサイズのケーキやムースが充実
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宝石のようなケーキ類。クレームブリュレも美味。
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昔懐かしさを感じさせる、正統派のショートケーキ
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ケーキ類を食べながら、サーモンのカナッペで口休め
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楽しいチョコレートファウンテン
シンガポールのハイティーで、よく見られるのはチョコレートファウンテン。もちろんここ、レスプレッソにもあります。名前のようにチョコレートの噴水の中に、いちごやキウイなどのフルーツの串刺しを突っ込んで、チョコまみれにさせるというもの。特に子供には大人気で、ひたすらチョコレートの前に走ってきては、何度もフルーツを突っ込む姿が見られます。実は子供だけでなく、大人がやってもやたらと楽しい! フルーツの串を繰り返し突っ込んだり戻したりしながら、じっくりチョコレートを塗りつけるのが、きれいに仕上げるコツです。
甘い香りがたまらないチョコレートファウンテン
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串に刺したキウイを何度も突っ込んだり戻したり。
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いつも満席のレスプレッソのハイティーでは、人気のメニューには人が集中して、いち早く消えていきます。しかしそれを上回るペースで、スタッフがどんどん追加を補充してくれるところも大きなポイント! お好みのメニューを見逃さないようにチェックしながら、優雅なお茶の時間を心ゆくまで楽しんでくださいね。以上、シンガポールナビでした。