シンガポールのおみやげをまとめ買いするならここ! シノワズリー雑貨からマーライオングッズまで、楽しい小物が並ぶ通り。
こんにちは、シンガポールナビです。今日はチャイナタウンの中心部にあるパゴダ・ストリートについてご紹介します。赤い提灯で彩られたこの道は、いつも海外からのお客さんでいっぱい! 道の両脇にはずらりとおみやげ屋さんが並び、お友達や職場へのおみやげを調達する場所として最適です。チャイナタウンのシンボルのような通りであるにも関わらず、なぜかシンガポール最古のヒンドゥー教寺院も道沿いに建っているんですよ。お買い物に、観光に、その魅力を余すところ無くご堪能ください。
カラフルなショップハウスが並ぶ通り
MRTチャイナタウン駅のA出口から外に出ると、パゴダ・ストリートの両脇のカラフルな建物が目に飛び込んできます。1階は店舗、2階と3階は店舗になっており、京都の町屋のように間口が狭く奥行きが深い造り。これらはプラナカンの建築様式で、「ショップハウス」と呼ばれています。半円アーチを描くよろい窓や、つる草模様のレリーフで装飾された建物は、目にも鮮やかなパステルカラー。開放的な常夏の国・シンガポールによく似合う建築群です。
シノワズリー雑貨からマーライオングッズまで、あらゆるおみやげが勢揃い
ショップハウスの1階は大半がおみやげ屋さんになっていて、店頭にはワゴンも出ています。マーライオンのグッズやシノワズリー雑貨、シンガポール航空のスチュワーデスが着るサロンケバヤ柄のバッグ類、ラインストーンが輝くインドのアクセサリーやポーチ類など、多民族国家シンガポールを象徴するようなあらゆるおみやげが勢揃い。まとめ買いするとお得な価格を提示する店が多いため、大人数への「配りみやげ」を調達するには持ってこいです。同じ商品が、店舗によって違う値段設定になっていることもあります。できるだけ多くのお店をチェックしてみて!
女性に人気のシノワズリー雑貨。まとめ買いに最適。
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気分はシンガポール航空のCA。サロンケバヤ柄のバッグ
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中華正月前にはローカルで大賑わい!
いつも各国からの観光客でにぎわっているパゴダ・ストリートですが、1月の初旬からは多くの中華系シンガポーリアンが押し寄せます。中華正月の飾りものを買い求めるためです。特に地下鉄A出口の周辺には、干支の動物の壁飾りや提灯、爆竹や「福」の文字が書かれた袋をかたどった、赤い正月飾りを売るお店がいっぱい! デザインも豊富なため、自分の家に似合った飾りを購入しようと、真剣に吟味する人々の姿が見られます。色形が華やかなので、外国人観光客もおみやげに買っていきますよ。「紅包(アンパオ)」と呼ばれる中華圏の赤いお年玉袋も、豊富に種類が揃っています。中華正月前にパゴダ・ストリートを訪れたら、ぜひ地元の人々の活気に触れてみてください。
チャイナタウンの歴史をリアルに伝える「チャイナタウン・ヘリテージ・センター」
パゴダ・ストリートの中心部には、ショップハウスを改造して作られた博物館「チャイナタウン・ヘリテージ・センター」があります。一見おみやげ屋さんかカフェのように見えますが、3階建ての建物の中には、シンガポールに移り住んだ中国系移民たちの歴史と暮らしぶりがわかりやすく展示されています。
建物の右半分をめぐるコースでは、1800年代後半に中国からやってきた当初の華人たちの様子や、異国で支え合った氏族の組織、移民生活の苦労の中で蔓延したアヘンや博打、チャイタウンの食文化や祝祭行事などについて、リアルなディスプレイで解説しています。賭け事によるトラブルで刃傷沙汰になった様子を再現したテーブルは、ナイフが刺さっていたり血糊が付いていたり、リアルすぎて怖いくらいです。
建物の左半分をめぐるコースでは、ショップハウスの中が実際にどのようになっていたのかを再現しています。2階はもともとのパゴダ・ストリート50番地の様子を忠実に再現。台所やトイレ、寝室等が細かく仕切られた空間の中に並んでいます。狭い部屋の中にぎっしりと日用品が詰まった様子は、当時の貧しかった華人たちがいかに苦労してチャイナタウンを築きあげていったかを、如実に伝えています。間口が狭く奥行きが深いため、中心は昼間でも暗い室内の様子など、ショップハウスの構造そのものも実感できますよ。1階は当時の仕立て屋の店舗と工房を再現しています。
台所とその奥にあるトイレ。リアルな再現ぶり。
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大工の一家の寝室。狭い室内での暮らし方がわかります。
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メイドさんたちが4、5人で暮らしていた部屋
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1階に再現されている仕立て屋の工房
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パゴダ・ストリートの名前の由来、スリ・マリアマン寺院
パゴダ・ストリートの東端には、シンガポール最古のヒンドゥー教寺院、スリ・マリアマン寺院が建っています。なぜチャイナタウンにヒンドゥー教寺院が? と疑問に思われそうですが、19世紀半ばまでは、この近辺には多くのインド人が住んでいたそうです。そもそもこの通りのパゴダ(仏塔)という名前は、スリ・マリアマン寺院の正面入り口にそびえる塔門から来ているもの。もっとも、ヒンドゥー教寺院の塔門のことは「ゴープラム」と呼ぶので、厳密には間違っているんですが・・・。この寺院に祀られている女神マリアマンの持つ治癒力を求めて、堂内には多くのヒンドゥー教徒が集まってきます。祭壇や壁は、極彩色に塗られたヒンドゥー教の神々や動物たちでいっぱい。ひとつひとつが生き生きしていて、神話の世界に引き込まれそうになりますよ。
チャイナタウンを代表する通りでありながら、多民族国家であるシンガポールの顔も、併せ持っているパゴダ・ストリート。短くても見どころ満載の通りなので、ぜひゆっくり歩いてみてくださいね。また、2ブロック先に平行して走っているスミス・ストリートには、ローカルに人気の中華料理店があり、夕方以降は屋台街として大変なにぎわいを見せます。パゴダ・ストリートの観光の後でのお食事にオススメですよ。以上、シンガポールナビでした。