東南アジアの近代芸術作品を一般公開。国際的な現代アートの作品も多数。ぜひ一度足を運ぶ価値あり。
こんにちは、シンガポールナビです。近年アートシーンが盛り上がりを見せるシンガポール。アジアの重要なハブとして経済的な発展を遂げたこの国は、2000年より国際文化芸術都市とする政策を打ち出し、毎年のように大きなアート関連のイベントが開催されています。
今回訪れたシンガポール美術館は現代アートに特化した美術館で、東南アジアのアーティスト作品を中心に展示しています。常設展はなく数か月のスパンで展示が変わり、行くたびに違うテーマの作品を鑑賞することができます。
以前は学校でした!
シンガポール美術館の建物は元々セント・ヨセフ学院というミッション系の男子校として1855年に建てられました。現在は別の場所に移転され、シンガポールの歴史ある名門校の一つだそうです。なんと現シンガポール大統領のトニー・タン氏の母校でもあるそうですよ。
学校移転後に改修され、1996年に現在アートの美術館として再オープンしました。
1F
1Fには展示室が3か所あります。展示は階数毎にテーマが分かれているのではなく、部屋毎に分かれていて、同じテーマでも1F,2Fと離れて展示されているので、受付でVisitor Guideをもらって確認してください。
1Fにはロッカーがあるので、荷物の多い方はここで預けて身軽に見学することができます。また、ロッカーがあるところに敷き詰められたタイルは建築当時そのままのものだそうです。その隣にあるホールのタイルは昔のタイルに雰囲気を似せて作ったものだそうです。
他には会議などを行う「Glass Hall」や「Waterloo Courtyard」と「Queen Courtyard」という中庭が2つ、それにミュージアムショップとカフェ、レストランがあります。
Glass Hallは以前学校だった時の体育館をリノベーションしたものだそうです。
2F
2Fには6か所展示室がありますが、展示を行っていないところもありますので、見学の前に受付で説明してくださいます。取材時はあいにく閉まっていましたが、2Fにはチャペルもあり、たまに結婚式も行われるそうです。また、チャペル左横の部屋では折り紙やゲームを教わったり、簡単なアート体験も楽しめます。
3F
3Fは特別展示ギャラリーが1部屋のみあります。アクセスは基本階段ですが、エレベータもありますので車いすをご利用の方は近くにいるスタッフに声をかけてください。
SAM at 8Q
シンガポール美術館の外にもQueen Streetを挟んで反対側にSAM at 8Qという美術館があり、こちらも見学することができます。ここでは、未来のアートシーンで活躍を期待されている若きアーティストたちの作品が展示されています。
1Fでは世界中から集められた美術関係の書物を閲覧することもできます。2Fから4Fまでが展示室となっています。
コンセプチュアル・アートなどの現代美術に特化した美術館なので、展示作品やアーティストについて前もって調べてから行かないと十分に楽しめないかも知れませんが、毎週火曜から金曜の午前10:30から(祝日と美術館のイベント時は休み)約1時間、ボランティアによる日本語ツアーがあるので、是非参加してみてください!(2016年1月現在)
ナビも参加しましたが、いくつか有名な作品をピックアップしてくださって、作品やアーティストの説明を丁寧にしてくださるので、より深く作品を鑑賞することができますよ。
以上、シンガポールナビでした。